あやみんときもの。

きもの好きの気ままな忘備録。

水無月のおわりの過ごし方

こんにちは!あやみんです。

 

今日から7月ですね…いつの間にか2020年が半年も過ぎてしまい、何とも寂しい気分です。

昨日は6月30日。水無月の最終日だったので和菓子の「水無月」をいただきました。今まで5月に入ると若鮎、6月の末には水無月を食べなかった事がないのですが、出身の違う友人にその話をするとみんなしてスマホを取り出してググり始める事に驚きました。

そもそも水無月って…水が無い月…?って話です。

ここで重要なのが「無」の意味合いですが、これは「〜の」を意味する連体助詞であるため、「水の月」とされています。陰暦の6月=田んぼに水を引く時期ということもあり、水が重要視されている事が分かります💡(と言いつつ、梅雨明けで水が無くなる月という説もあるのだとか。諸説ありますが、それらを調べてみるのもまた面白いですね)

そんな水無月が、そのままお菓子になったのがこちら📸↓

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昨日いただいた老松さんの水無月です♪水無月はういろうの上に小豆をびっしり乗せた、三角形の和菓子です。見た目も涼しい🎐奥がベーシックな白、手前は黒糖の入った黒の2個セットにしました✌️

水無月の起源は平安時代まで遡ると言われています。

昔、宮中では旧暦の6月1日に「氷の節句」というものがありました。冬にできた氷を山間の氷室に貯蔵しておき、そこから取り寄せた氷を口にすることで夏を健康に過ごせるように祈願していたそうです。どの家庭にも冷凍庫がある今でこそ、氷🍧は誰でも手に入りますが、昔は庶民が口にできるようなものではありませんでした…氷が食べられないならせめて氷をかたどった和菓子を作ろう。庶民の憧れを形にしたものこそが「水無月」でした。三角の形は暑気を払う氷、小豆は悪魔祓い(豆自体が鬼や悪魔が嫌う食べ物。小豆の赤色もまた、魔除けの意味合いが強いそうです!)の意味が込められています。

今でも夏と冬には「夏越の祓(なごしのはらえ)」「年越しの祓」がありますが、半年ごとに穢れを落として心身を清めることで、残り半年の健康と厄除けを祈願する行事として日本各地の寺社で執り行われています。茅の輪くぐりや人形流しなどがその例ですね✨夏越の祓と水無月は京都人の夏には欠かせません🌞

現代ほど医療や生活の質が整っておらず、まして疫病には勝てない世の中だったからこそ生きていることの有り難みを感じ、何よりも自分や大切な人の無病息災を祈願していたのでしょう。

2020年もちょうど折り返しとなりました。コロナさんに決して負けず、残りの半年も少しずつ事態が収束に向かうことを願うばかりです。

 

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🌻あやみんでした🌻