あやみんときもの。

きもの好きの気ままな忘備録。

七夕=たなばたと読むのはどうして?

こんにちは!あやみんです。

今日は七夕ですね🎋みなさま短冊にお願い事はもう書かれましたでしょうか?

私は京都の竹の里の病院で生まれたのですが、あんたはかぐや姫やからいつ月に帰ってしまうんやろかと親に心配されながら育ちました。たぶん冗談です。そのせいか(?)幼い頃七夕に家で笹を飾りたくて、親に泣きついたことがありました。最終的に諦めの悪い私に負けた父が竹材店に連れて行ってくれたので、それはそれは立派な竹を満足げに持ち帰り、短冊に願い事をぎょうさん書いて飾ったのを覚えています。

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こちらは数年前の七夕にディズニーへ行った時のもの。いつにも増して涼やかで幻想的な空間でした💓早くディズニー行きたい…!

 

さて、先ほどから七夕七夕と文字を連ねておりますが、普通に読むとしちゆう??しちせき??ってなりませんか?どう頑張ってもたなばたって読めませんよね?

その謎を古代まで遡って見ていくと…🙌🏻🙌🏻

日本では古代より穢れを清める行事として「棚機(たなばた)」という行事がありました。棚機とは機織り機のこと。元々は稲の開花時期に合わせ、村の乙女たちが水辺の小屋で着物を織って棚にお供えすることで神様を迎えて豊作を願うと共に、人々の穢れを清める意味合いがあったそうです。日本に仏教が伝えられてからはお盆前である旧暦の7月にこの行事が行われたのだとか。

こういった行事は古代中国にもありました。「乞巧奠(きこうでん)」がそれにあたります。こちらも機織りや裁縫の上達を祈る行事として、7月7日に針や五色の糸(青、赤、黄、白、黒=古代中国の陰陽五行説に基づいているらしい!)を庭先の祭壇にお供えし星に祈りを捧げていたそうです。

奈良ー平安時代に乞巧奠が日本に伝わると、2つが合わさって「七夕(しちせき)」という宮中行事になりました。祭壇には笹が並び、五色の糸が掛けられたり、梶の葉に和歌をしたため祀られたり。まさに今の笹飾りの原型といえますね♬

室町ー江戸時代のあたりから七夕は五節句の1つになったことで、広く庶民の間にも伝わり始め、次第に古代日本と馴染み深い「たなばた」と読むようになったそう…。とても、なるほどです。

皆さんは今年はどんな願い事をされましたか?ちなみに、元々は機織りの上達、芸事や書道などの上達を願っていたそうなので、あれが欲しいこれが欲しい!などの願い事は叶いにくかったりして。笑

そんなことを知らない数年前の自分は楽しそうにどんな願い事を書いてたんやろうか…何も覚えてないから願いが叶ったかどうかも分かりませんが、どうせ彦星に出逢えますように〜とか書いてたんでしょうね。

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先日呉服屋さんで一目惚れした絽の半衿を買いました。笹やー夏らしくて涼しそう💓と表(左)だけを見て買ったのですが、家で改めて見ると裏には天の川に浮かぶ星たち⭐️いや思いっきり七夕やん🌌帰るまで気付かへんかったわ😳🌟

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今年はこの衿をつけてお出かけできなかったので、来年はぜひ完璧な七夕コーデをご紹介させていただきたいと思います👘❤️

 

どこまでも竹と笹の葉にご縁を感じるかぐや姫…ではなくあやみんでした🎋