あやみんときもの。

きもの好きの気ままな忘備録。

初心者が狂言の舞を本気で学ぶ

こんにちは!あやみんです。長らく更新できておらずすみません…

先日、とある動画配信のお手伝いをしてきました。テーマは

狂言のど素人がプロに教わったらどこまで舞えるようになるか

3日間の集中講座を開いて頂き、素人の限界に挑戦するというもの。舞のいろはを1から学び、狂言小舞の七つ子を1曲丸々舞えるようになるまでビシバシ教えて頂きました。ご一緒したのはミスきもの時代の同期の辰田有理子さん♪かれこれ6年目のお付き合いです😉

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私自身クラシックバレエは16年やっていたものの、動きがあまりに違いすぎてショックなほどに舞えず。最もご指摘を受けたのは無駄な動きの多さ。

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動くたびに止められては「その動きが無駄」と言われ、ロボットの如く動きがぎこちなくなることもしょっちゅう。また、構えの姿勢は手の位置も定まっているのですが、どうしても無意識に手が上がってしまうことも課題でした。これまで狂言を観る側でしかなかったので、ひとつひとつの動きがここまで洗練されていることを身をもって思い知らされました。体に動きや構えの位置が染みつかないことにはお話にならない…練習すればするほどできなくて悔しくて、後半は死んだような目をして黙々と舞いました。

狂言において大切なのは徐•破•急

歩き出しにおいても最初は徐々に、そのあと破るように勢いをつけて足早に急ぐ。その後ピタッと止まる。ついせかせかしてしまう私たちは最初からゆっくり歩き出すことができず…歩くという動きだけで何時間練習したか分かりません。

3日間、計12時間ほどのスパルタレッスンを経て、何とか振りを体に叩き込み1曲踊ることができました…が、お見せできるクオリティとは程遠く、狂言界の方々には土下座レベルの出来映えとなっております。震える笑 たった3分なのにこうも難しいとは。恐れ入りました。

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今回このような貴重な機会に狂言の世界により深く関わらせていただき、日本が昔から守ってきた文化の奥ゆかしさを肌で感じることができたような気がします。たった3日で何が分かるねん!って話なのですが、それでも教えて頂く前と後では感じるものが違いました。この素晴らしき日本の伝統文化を後世にも受け継いでいかねばと、いつも何かと感じる度に義務感を抱く私ですが、このご縁には心から感謝しております🙇🏻‍♀️✨

 近日、YouTubeにて動画3本仕立てが配信される予定です🎥千三郎さんが初心者でも分かるように丁寧に教えてくださっていて、狂言がお好きな方もご覧になられたことのない方も馴染みやすい内容になっていると思います♫また配信されましたらお知らせ致しますのでぜひご覧ください🌸

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最終日には気合を入れすぎて色無地を着てきてしまった…!(上の写真は反転しています)

🗻あやみんでした🗻