あやみんときもの。

きもの好きの気ままな忘備録。

雨と短歌ー万葉集よりー

こんにちは!あやみんです。

 

本格的に梅雨入り…☔️梅雨のジメッと感はいつまで経っても苦手ですが、この時期に咲く、哀愁漂う花々もまた美しく、思いを馳せるのは私だけでしょうか。古くから雨をテーマに多くの和歌が詠まれており、詠まずにはいられません。

f:id:ayamin-t-kimono:20200616122535j:plain

 

ということで、今回は雨をテーマとした素敵な和歌を紹介したいと思います🖌

 

👰鳴る神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ

(なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ)

雷が少し鳴って、曇り、雨でも降らないだろうか。あなたを引き止めていたい。

 

🤵鳴る神の 少し響みて 降らずとも 我は留まらむ 妹し留めば

(なるかみの すこしとよみて ふらずとも われはとまらむ いもしとどめば)

雷が少しばかり鳴って雨が降らなかったとしても、私は留まります。あなたがそう望むなら。

 

万葉集より、柿本人麻呂が読んだ男女の淡い恋の問答歌です。

もう少しそばにいてほしいけど、そうダイレクトに伝えられないもどかしさ(分かる…)から天気にその答えを委ねてみる女性の可愛らしさ。そしてその全てを分かった上で包み込むかのように、雨なんか降らなくても側にいることを伝える男性の優しさ。男性からこの歌が返ってきたとき、女性は思わず頬を染めたことでしょう。こんな男性が現れたら理想ですね。。

 

家の近くで咲いていた白の紫陽花に思わず目を奪われました。

f:id:ayamin-t-kimono:20200619170025j:plain

白の紫陽花の花言葉

寛容

ひたむきな愛情

なのだとか。2人がいた季節が梅雨なのであれば、きっとその場所には白い紫陽花が咲いていたのでは…と、勝手に想像してしまいました。私も広くて優しい心で全てを包み込むことのできる、そんな女性になりたいものです。

 

f:id:ayamin-t-kimono:20200619172955j:plain

 

💠あやみんでした💠